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コンサル女子 Hiroko のシリコンバレー目うろこ記

生粋東京っ子が実体験から思考した、"シリコンバレーと東京の差/GAP"を紹介します

SVのオープンな文化が生んだ弓道場

今回は、シリコンバレー(SV)に10年超住む人の中で初めて私の友人と呼べる仲になってれた、弓道師範のマリアさんを紹介します。

 
彼女に初めて会ったのは2015年の夏。仕事で訪れたSVでの夕食会で、偶然隣に座りました。話し始め直ぐ、頭脳明晰で話題豊富な女性だと感嘆したのですが(スタンフォードで博士を取られた化学者と後に判明)、なんと弓道を20年以上続け師範の腕前だとの事。これは盛り上がらないわけありません!
 
「近々、明治神宮弓道場のプログラムに参加するわ」と聞き、近くに住む私は「ぜひウチに泊まって!」と申しで、その数ヶ月後、彼女は私の家に一週間滞在した初ゲストになってくれたのでした(笑)。
 
その後、彼女とはFBを通じ近況知り合う仲となり、今年11月に一年ぶりの再会を果たしました。実はその間、彼女は凄く大きなことを成し遂げたのです!
 
 
レッドウッド弓道場
彼女、SVに素晴らしい弓道場を作ったのです!それも自宅の1階に!

竣工までの進捗をFBで見守れたその弓道場に、いよいよ訪問できる機会を得、本当にドキドキする気持ちで再会しました。

彼女の弓道場で稽古中のマリアさんとティムさん ※写真掲載の許諾を頂きました!

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レッドウッドに佇む美しくて厳かな弓道場

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実は私、中学時代に剣道を少々学んだことがあり、道場の厳かな空気が大好きです。そんな私でもビリビリくるほど本物の「道」の空気が溢れるこのレッドウッド弓道場は、とても素晴らしい場所でした!
 
弓道は全く初心者な私。弓や矢などの基本から、”道/精神”の深いところまで、マリアさん(米国人)が丁寧に話してくれましたが、ここまで弓道に精通される米国人がいらっしゃることに、正直凄く感動しました!
 
彼女の弓道パートナー、ティムさんは、小笠原流流鏑馬を日光東照宮で披露するほどの腕前です。
※赤帽で馬に跨る中央の男性がティムさん。写真掲載の許諾を頂きました!

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 ※下記は小笠原流流鏑馬(イメージ)

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SV的弓道場
彼女の弓道場を訪問し、直感的に”SV的だなぁ”と思ったので、その要因を私なりに因数分解してみました。
 
La Hondaという神聖な山丘地域/ 自宅が職場から車1時間以内にある地理的要因
2)柔軟な労働環境 / 出社が必須でなく必要なら家から会議参加等が可能(職場要因)
3)人生の優先順位を、個人の価値軸 / 弓道を中心に設定できる(文化/価値感要因)
 
そんな仮説を彼女にぶつけた所、全く想定外の、より深い回答を頂きました(苦笑)!

一言で言うと、
 
Openness
 
前例がないことに対するオープンな姿勢だというのです。曰く、
 
"An advantage of Silicon Valley, perhaps, is its openness to innovation and new ways of thinking. The Redwood Kyudojo came to be by never letting the vision die, by keeping a strong spirit, and by being resilient enough to bounce back after setbacks."
 
弓道といえば、歴史の重さと共に、利害関係が複雑なことは日本人なら容易に想像できます。日本でも大変なのに、米国に新たな道場を開設するとなれば、相当面倒だっただろうと、マリアさんの文章から想起されます。実際、開設までに実に五年を要したそうです。
 
それでも、SVのオープンな姿勢があったことで、マリアさんの想いに対する周囲の多くの賛同・協力が集まり、5年をかけて"never letting the vision die" の結果、素晴らしい道場の開場に繋がったというのです。
 
ここに、シリコンバレーと東京の差が詰まっているなぁ!思いました。要は、伝統を優先し新しいことに保守的な人々の抵抗力の結集と、前例ないことが何か?と抵抗に屈しない人々の逆境力・回復力の結集。

SVのオープンさを重視する文化のお陰で、日本が誇る弓道文化の「場」がSVに生まれ、本当によかった!!と思うのでした。