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コンサル女子 Hiroko のシリコンバレー目うろこ記

生粋東京っ子が実体験から思考した、"シリコンバレーと東京の差/GAP"を紹介します

スタンフォードの起業家養成コース Ignite (1):参加者の横顔

私は今スタンフォード経営大学院が運営する起業家養成プログラム "Ignite (https://www.gsb.stanford.edu/programs/stanford-ignite)"に通っています
 
米国では今、大学が起業家育成にもの凄く力を入れており、類似プログラムが沢山あります(http://forbesjapan.com/articles/detail/14800)。
 
日本でも、産学連携に力を入れている東京大学が2005年に「アントレプレナー道場」を開設していますが、在学生限定、数回の講義方式、基本無料、途中リタイア可能などで、卒業生は過去10年累計で約2000名。 
 
一方、スタンフォードのIgniteは、2006年に生徒35名で始まったものの、今ではシリコンバレー(SV)キャンパス以外にも、バンガロール(インド)、北京(中国)、サンティアゴ(チリ)、サンパウロ(ブラジル)、ロンドン(UK)など、複数キャンパスで同プログラムを展開、年間で約2000人の卒業生を排出、卒業生が起業しGoogleらに売却した事業も既に二桁件数ある規模に成長しています。
 
とはいえ、未だ設立後10年のプログラム。MBAなどに比べ認知は圧倒的に低く、ここSVでも「それは何?」とよく聞かれます。そこで経験ベースで特徴を紹介していきたいと思います
 
初回の今回は、同期の横顔、要は「どんな人が参加してるの?」です!
 
 
国際色豊かで黒髪率が高い!
特徴を1つに絞るなら、とにかくこれ。想像以上です。
 
・同期 71名
同期が数百人いるMBAコースに比べ、顔が見える大きさです
 
・出身国 18カ国
個人的に初めて親しく話すのは、サウジアラビア、イスラエル、ポーランド、ジンバブエ、ネパール、トルコなど
 
・インド人と中国人で約半分の34人;比率は約半々 ※見た目ベース
上記に他アジア(日本、台湾、タイ)とラテン(メキシコ、コロンビア)合わせ40名(56%)
 
 
とにかく、黒髪率(ブルネットでもなくて真っ黒!)がとっーても高いです(笑)。
 
それに気づいたのは、先日スタンフォードのロースクール(法律大学院)の講演に参加し、会場がとても明るくて(金髪〜金白髪が半数)多いに場違い感を覚えた時でした。改めて Igniteの教室で金髪を数えたら5人、なんと1割未満!
 
それでも同僚は「(国際色は)足りないよ!」と首を横に振ります。チリチリボリューミー系黒髪のブラックが居ないし、ラテンも少ないと。
その意味を私が理解できたのは、先日参加したスタートアップのイベント(https://www.startupgrind.com)会場で物凄い数(1割以上?目立ちますw)のブラックな方々が熱心に参加しているのを見た時でした。
 
生粋東京っ子的には、これほど多国籍な非日本人に囲まれ深く議論できる経験は日本国内ではほとんどないので、それだけでギャップ感・興奮度満載なのですが、改めて、起業の夢を抱きSVに集まる人々が "多様性" をどう意識しているかを思い知りました。
 
 
高学歴率と科学度が高い!
私のクラスはパートタイム(平日夜と土曜終日)で、参加者はスタンフォードの大学院生とフルタイムワーカーが半々です。
 
・スタンフォード大学院生 35名
うち30名が、エンジニアリング大学院とメディスン(医療)大学院です
 
他の主要スタンフォード大学院の1つ、ロースクールの学生が1人もいないのは興味深いです。なおビジネススクール(MBAコース)受講者はIgnite受講資格がありません。
 
・修士・PhD・MD学位保有者 53名(75%)
同学位"取得中"を除いてこの数字、加えて、うち31人はスタンフォードでの学位という事実を踏まえると、SVでも屈指の高学歴者集団なのが分かります
 
・フルタイムワーカー 36名
さすがSV、Googleの社員が5名。その他 Apple、Facebook、Linkedin、Paypale、Intel、Salesforce 合わせ、計11名。
 
残り25名のうち、既に起業ずみのファウンダーも数人。彼らは自分の事業を大きくするため参加しているので、真剣度合いがもの凄く、質問のリアリティが桁違いです。
 
生粋東京っ子的には、やはり、これだけ高学歴・科学度の高い人々が「起業」を真剣に考えていて、学業や仕事が忙しい中、それらに「加えて」、時間的金銭的コストをかけても同プログラムに参加する姿勢に、SVらしさというか、もう単純に恐れと尊敬の念を抱いています。
 
 
愛するチームメンバー
Igniteプログラムの半分(実質メイン)は、ベンチャー起業案を軸としたチームワークです。1チーム6人・全12チームが、各々1つの事業案を軸に擬似起業プロセスをプロジェクトX的に推進します。なお12の起業案は、生徒による発案応募・投票で決まります。
 
私は、Amazonのレンタル版Appサービスを展開する事業案を検討する「Zent.com (https://www.zent.com/)」チームに参加しています。私以外のメンバー5名は皆若い男子、それも高学歴・科学系のナイスガイで(喜)、かなり楽しくチームワークしています。同期の具体例として、彼らの横顔を紹介します!
 
ニック
・現:スタンフォード大学のPost Doctorバイオベンチャー企業のファウンダー
・Doctor of Philosophy (PhD) 保有
・サンクトベテルブルク大学(ロシア)卒業
・英語、ロシア語、ドイツ語(&片言の日本語!)
 
ノア
・現:スタンフォード・エンジニアリング大学院(MSc)の学生
・サウジアラビア人
・ペンシルベニア州立大学(米国)卒業
 
本国服(日本の着物?)のノア ※写真掲載の許諾を頂いてます!

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タイソン
・現:バイオ系テクノロジー企業のマニュファクチュアラー
・台湾人
・バンコクのインターナショナルスクール/高校、ケンブリッジ大学(英国)卒業
・英語、タイ語、中国語
 
ジョン
・現:Googleのソフトウェア・エンジニア
・中国人
・コンピューターサイエンス(MS)保有
・北京林業大学(中国)、コロンビア大学院(米国)卒業

アリ
・現:Zent.com社ほか複数社のファウンダー
・イスラエル人
・2009年以降 米国CAベース、複数スタートアップを創業
・IDCヘルズリヤ大学(イスラエル)卒業
 
 
濃淡あれ、全員テクノロジー系。結果、会話・連絡手段はメールでなくSlack、ミーティングもF2Fに加え週1度はSkype、ミーティング中の作業はホワイトボードよりGoogle doc(リアルタイムで複数人が同時にonlineドキュメント編集できる)です。
 
コンサル業長い私は、効率系ツールは使い慣れてたつもりですが、チームの中では最も弱く(汗)、最近はそれがバレて「ヒロコ、(作業中の)ピッチドック見れてる?」とか確認され、もとい、してもらってます(苦笑)。
 
彼らはまた、ユーザーやベンダーへのインタビュー、競合分析、市場規模の推計、事業案のファイナンス(コスト、フリーキャッシュフロー、ユニット・エコノミクス)推計など、経営コンサルタントでも新人なら苦戦するレベルを指導不要でスラスラこなし、結果、週1で出るチームアサインメント(チームで成果物提出が義務な課題)を短時間でサクサクこなしていきます。
 
 
生粋東京っ子としては、SVの起業家全員が彼らのようではないと思う一方、逆に、彼らのように非常に優秀な若者が真剣に起業を目指して向かう地がSVなんだなー、と感嘆するばかりです。