SV的出会い方(1)
イベントの標準アジェンダが違う!!
シリコンバレー(SV)は「出会い」に事欠きません。ほぼ毎日、面白いイベントが近くで開催され、それを事前にリコメンド通知してくれ登録・支払いまでクリックで済ませられる便利なサイト・アプリ(注)があるため、行きたいイベントがバッティング、は日常茶飯です。
まず驚いたのは、その標準スケジュール。
以下は先日参加したイベントの実スケジュールですが、ほぼこんな感じ ↓
6:00 – 6:45 pm Networking / Registration
6:45 – 8:00 pm Presentation with Q&A
8:00 – 9:00 pm Networking & Reception
プレゼン75分に対し、ネットワーキング105分!!
生粋東京っ子な私は「最初のネットワーキングは遅れてくる人のため、最後のネットワーキングは主催者関係の人のためだろう」と思いましたが、浅はかでした。最初も最後も椅子に座ってる人は少数で、立食パーティさながらネットワーキングな会話が繰り広げられます。
注) サイト例 https://www.meetup.com/
ネットワーキング時間の過ごし方も違います。
生粋東京っ子(どちらかというと人見知り)な私は、知人の知人っぽい人や、隣に座った・立った人など、何らかの縁を元に思い切って話しかけるのが無意識の行動パターンでしたが、それは機会の無駄遣いだと学びました。
SVでは「あの人(完全に未知だけど知り合いたいと思う人)と話すぞ!」と狙いを定め、わざわざその人の元に近づき声をかけます。「あの人」は、事前に決めている場合もありますが(イベントサイトで参加者がある程度分かる)、大抵その場の観察(いい質問した、若手エンジニア風だ、など)で瞬間的に狙いを定めます。
この方が、自分の知り合いの幅を意識的に、確実に広めることができます。
当初、知人ゼロだった私は、ネットワーキング時間が手持ち無沙汰になるのを恐れましたが、とんでもない。自分から声をかけなくても、狙いを定められどんどん話しかけられてしまうのです。
例えば、先述のイベント。
イベント後、私から話しかけたのは2名。逆に、5名(うち非日本人4名)から話しかけられ、時間いっぱい会話を楽しみました。
1)自分はどういう人間なのかを簡潔に伝える
つまり「私はXXをしていて、XXに関心があるの!」を熱く、しかし簡潔に語れなければなりません。コンサル的に言うと、エレベータートークを毎回準備するイメージです。
これを1回のイベントで繰り返すのですが、お互いこの型を意識するため、ほんの数分で大きな成果(会いたかった大物や営業先を紹介してもらうなど)に繋がることがよくあります。そして、それこそがイベントに参加する最大の目的なのです。
そもそもプレゼン自体は資料や動画がwebでシェアされることが多く、内容を知るだけなら自宅で済みます。それでも会場へ出向くのは、プレゼンをネタに人と出会うためであり、そうすることが、毎日ご飯を食べるのと同じくらい自然なことなのです。
SVの空は青かった!
空の青さが違う!!!
初めてシリコンバレーを訪れたのは2015年夏。
仕事でほんの数日の滞在でしたが、とにかく東京では経験できない空の青さが衝撃でした。それも日陰は涼しく、日向は爽かに暖かい日差し。こんな気候の中で暮らせたら人生の質が変わるだろうなぁと、その時は完全に他人事で感動しました。
しかし物事には裏もあります。住んでみて分かるのは、この美しい空を楽しめる分、水不足はとても深刻ですし、女子的には紫外線によるお肌のダメージが半端ありません。
「違い」は、一方があまりに身近だったり、他方を未経験だと、その差の存在すら気づかないものです。気付かなければ、その良さ・悪さを自覚し、更にそれがもたらす影響を理解するのは難しい。単純なことですが、改めて「未知を知る」大切さを再確認しました。
このブログでは、40年以上ずっと東京で暮らしてきた私が、シリコンバレーと東京の「違い/ GAP」という視点で思ったことを紹介していきたいと思います。