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コンサル女子 Hiroko のシリコンバレー目うろこ記

生粋東京っ子が実体験から思考した、"シリコンバレーと東京の差/GAP"を紹介します

SVの超ヤバイ肯定文化(2):自己肯定感

ハワイのビーチで、20代ブロンド綺麗系、だけど凄〜くふくよかな女性、がビキニ姿で超楽しそうにしている姿を見たことある人、いらっしゃいますよね? 私、初めて目撃して以来、あまりに堂々と幸せそうな彼女達の姿に圧倒され、足が太いとか気にしている自分が超〜〜〜バカらしくなりました(苦笑)。
 
もう一つ。
 
スタンフォード大学院への応募に必要なエッセイや面接を助けてくれた先生に私、思い切り叱られました。
 
Hiroko! If you live in the States, you have to shift your attitude!!!
 
要は「私なんて...」とへりくだり過ぎ(そんな気はないのですが・・むしろそれが問題?!)、それは米国では全く理解されない。もっと「私は自分の人生が大好き、私はこんなことができる無二の人よ!こんなことをしたくてワクワクしてるわ!!」というのを全身で表現せよ、と言うのです。
 
ということで今回のテーマは「自己肯定感」です。
 
 
衝撃な女子的服装
ハワイはリゾートだし... と思いきや!シリコンバレー(SV)も同じでしたー。
 
先日、劇場パフォーマンス "キャバレー"の客席で目にした女子に衝撃を受けました!!  なんとマツコ・デラクックス級の20代女子が、バックオープンの超セクシー系ドレスで現れ... それも、モジモジする様子は1ミリもなく、むしろドヤ的に!!  

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席的に、その素敵にふくよかなヌードの背中を思い切り目にする私の方が、目クラクラ(0.0)・・・!!
 
彼女に限らず、SVでは、東京では絶対に目にしないふくよか体型女子が、ピッチリ系スパッツを普通に着て歩いているのです。恥じらい感、全くなく!!  <---ここ大切w
 
衝撃な告別式
先日、ある方の告別式に参列しました。超大手企業の偉い方で、通夜は数え切れない人でしたが、告別式はごく親い方限定でした。が、その場所はなんと、高級車のレンタルガラージュ(故人が高級クラッシックカーのファンだったため)。涙が苦手な故人を敬し、女性は正装ドレス、男性は上着正装・ボトムカジュアルという(やや難しい)ドレスコードのパーティで、なんと奥様は真っ赤なドレス、大学生のお嬢様方もオレンジ・ピンクのドレス、実のお母様まで白いドレスをまとい、参列者と笑顔でお話しされていました!

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SV的自己肯定感
「私はこうしたいので、こうします(それが、何か?)」、「私は私の存在・生き方に満足しています」、「私は生きる価値があり、誰かに必要とされています」と、心から思う感覚、自分の良いところ・悪いところすべてを肯定する前向きな感情を「自己肯定感」と言うなら、SVっ子のそれは明らかに東京っ子のそれよりも平均大きく上回っていると思うのです。
 
なぜだろう?
 
真の自己肯定感は究極、「他人が定義した正解・理想像との比較に基づく否定感・不足感が無い」ことから生まれる、と思います。つまり、正解や理想像と比較して自分はOK、なのではなく、そもそも比較なんか全くしなくて、自分で勝手に「私っていけてる!」と言い切る感覚です。
 
なぜだろう?
 
1つは、SVの地の利、即ち、米国の中でも特に移民にオープンな地であること、が大きいと思います。
天気の良い週末にスタンフォード・デッシュを散歩すると、それはもう本当に、聞いたことも無い言語含め10数種類のいろいろな言葉を話す人たちとすれ違います。彼らは皆、母国の文化を尊重・維持して生活しています。つまりSVでは「違う」ことが普通で、唯一の「標準 / 正解・理想」がないのです。
 
もう1つは、SVの人々が努力して維持している価値観が大きいと思います。
私の尊敬する3児のワーキングママNは、長男(3歳)を長女(5歳)と敢えて違う学校に通わせています。SVでは子供の送り迎えを親が車でするわけで、働きながら子供を違う学校に通わせるのは、相当の労力を伴うのですが、その理由が「同じ学校に通わせると、長女が長男をコントロールしようとする(長女から「こうしなきゃだめよ!」と否定される経験を長男にもたせたくない)から」。
 
共通するのは「多様性」、つまり「皆一人ひとり違う、多様な事は良いことだ」という価値観なのでは、と思います。
 
 
翻って日本
多様性より均質性を重視してきた日本。自戒を込めて書くと、無意識に正解や理想像と比較することが身に染み付いています。そして、それが「自己肯定感」を持ちにくくしている最たる理由だと思っています。
 
かく言う私は、10数年前からTVや日系女性誌は一切目にせず、リア充自慢系のfacebook投稿は非表示にするので、芸能系はおろか、「カリスマXX」とか「読者モデルXXさん」らの華麗な日々を全く知らないのですが(笑)、それでも幼少から刷り込まれた「あらねば」には無意識に囚われていて、「私って全然ダメ」感満載な毎日を送っています。
 
先日SVの友人に、「日本人ってさ、自信を持つには他人の認証が必要だと考えてるよね。けど自信を持つのにそんなもの全く要らないのさ、自分は凄い!って自分で信じればいいんだよ」 と言われ、目うろこでした。
 
 
多様性 vs 均質性
SVの多様性カルチャーを実経験して発見したのは、"多様"が前提の場合、相手との「共通項」に対し敏感になり、共通項を見つけて一体感を得るか、あるいは相手の絶対的ユニークさを称賛して学びを得るか、そのどちらも嬉しい気分になりがちなことです。一方、"均質"が前提の場合、相手と自分または標準/理想との「違い」に対して敏感になり、超ささいな差含め、劣等感・優越感に一喜一憂し、時に不快感を覚えたり、上から目線の批判をしたり・されたりしてしまう、結果、不要なストレスを抱えがちでは?と思います。
 
 
多様性、均質性、それぞれ良い面・悪い面あり、どちらが正解・不正解とジャッジする意図は全くないのですが、少なくともSVは多様性カルチャーがより強く、結果として自己肯定感を人々が持ちやすい場が育まれているよなぁ、と思います。
 
人生後半戦の私は、「他人が定義した正解・理想像との比較に基づく否定感・不足感」って、貴重な残り人生の無駄遣いだよーって思いますし、母・娘・妻・上司など数役を超人的にこなすワーキングママな愛する日本の友人たちには、不必要な不足感・劣等感に心病まれないでほしいなぁ、と思うのでした。

SVのオープンな文化が生んだ弓道場

今回は、シリコンバレー(SV)に10年超住む人の中で初めて私の友人と呼べる仲になってれた、弓道師範のマリアさんを紹介します。

 
彼女に初めて会ったのは2015年の夏。仕事で訪れたSVでの夕食会で、偶然隣に座りました。話し始め直ぐ、頭脳明晰で話題豊富な女性だと感嘆したのですが(スタンフォードで博士を取られた化学者と後に判明)、なんと弓道を20年以上続け師範の腕前だとの事。これは盛り上がらないわけありません!
 
「近々、明治神宮弓道場のプログラムに参加するわ」と聞き、近くに住む私は「ぜひウチに泊まって!」と申しで、その数ヶ月後、彼女は私の家に一週間滞在した初ゲストになってくれたのでした(笑)。
 
その後、彼女とはFBを通じ近況知り合う仲となり、今年11月に一年ぶりの再会を果たしました。実はその間、彼女は凄く大きなことを成し遂げたのです!
 
 
レッドウッド弓道場
彼女、SVに素晴らしい弓道場を作ったのです!それも自宅の1階に!

竣工までの進捗をFBで見守れたその弓道場に、いよいよ訪問できる機会を得、本当にドキドキする気持ちで再会しました。

彼女の弓道場で稽古中のマリアさんとティムさん ※写真掲載の許諾を頂きました!

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レッドウッドに佇む美しくて厳かな弓道場

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実は私、中学時代に剣道を少々学んだことがあり、道場の厳かな空気が大好きです。そんな私でもビリビリくるほど本物の「道」の空気が溢れるこのレッドウッド弓道場は、とても素晴らしい場所でした!
 
弓道は全く初心者な私。弓や矢などの基本から、”道/精神”の深いところまで、マリアさん(米国人)が丁寧に話してくれましたが、ここまで弓道に精通される米国人がいらっしゃることに、正直凄く感動しました!
 
彼女の弓道パートナー、ティムさんは、小笠原流流鏑馬を日光東照宮で披露するほどの腕前です。
※赤帽で馬に跨る中央の男性がティムさん。写真掲載の許諾を頂きました!

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 ※下記は小笠原流流鏑馬(イメージ)

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SV的弓道場
彼女の弓道場を訪問し、直感的に”SV的だなぁ”と思ったので、その要因を私なりに因数分解してみました。
 
La Hondaという神聖な山丘地域/ 自宅が職場から車1時間以内にある地理的要因
2)柔軟な労働環境 / 出社が必須でなく必要なら家から会議参加等が可能(職場要因)
3)人生の優先順位を、個人の価値軸 / 弓道を中心に設定できる(文化/価値感要因)
 
そんな仮説を彼女にぶつけた所、全く想定外の、より深い回答を頂きました(苦笑)!

一言で言うと、
 
Openness
 
前例がないことに対するオープンな姿勢だというのです。曰く、
 
"An advantage of Silicon Valley, perhaps, is its openness to innovation and new ways of thinking. The Redwood Kyudojo came to be by never letting the vision die, by keeping a strong spirit, and by being resilient enough to bounce back after setbacks."
 
弓道といえば、歴史の重さと共に、利害関係が複雑なことは日本人なら容易に想像できます。日本でも大変なのに、米国に新たな道場を開設するとなれば、相当面倒だっただろうと、マリアさんの文章から想起されます。実際、開設までに実に五年を要したそうです。
 
それでも、SVのオープンな姿勢があったことで、マリアさんの想いに対する周囲の多くの賛同・協力が集まり、5年をかけて"never letting the vision die" の結果、素晴らしい道場の開場に繋がったというのです。
 
ここに、シリコンバレーと東京の差が詰まっているなぁ!思いました。要は、伝統を優先し新しいことに保守的な人々の抵抗力の結集と、前例ないことが何か?と抵抗に屈しない人々の逆境力・回復力の結集。

SVのオープンさを重視する文化のお陰で、日本が誇る弓道文化の「場」がSVに生まれ、本当によかった!!と思うのでした。

 

SVの超ヤバイ肯定文化(1)

「肯定文化」。
 
米国文化の1つだと思いますが、自分事になったのは、管理職研修@米国で、部下へのフィードバックコミュニケーション研修を受けた時です。
 
曰く「サンドイッチ」手法。
 
・まず、褒めて(例: 最近、会議で発言する機会が増えましたね)
・次に課題を指摘し(例: 時々その場の思い付きと取られかねない発言をする傾向があります)
・最後に提案をする(例: 数字や根拠データを一緒に示すと納得感が高まりますよ)
 
これを、米国人同僚とペアになってロールプレイを繰り返し、スキルとして身に着ける訓練を受けました。日本人相手でも効果大なので、その後も実践し続けています。
 
しかし、ここシリコンバレー(SV)で、
 
「SVの肯定文化、マジ、超ヤバくないか?!」
 
という、興奮と恐怖が入り混じる衝撃を何度か経験しました。それは、私の馴染んでいた肯定文化とは完全に別モノだったのです。
 
 
フィードバック第一声は超賞賛がディフォルト
まずは静かに嬉しかった衝撃から。
 
私の通うスタンフォード大学のプログラム "Ignite (Stanford Ignite | Stanford Graduate School of Business)"では、授業開始2ヵ月前から、同期のみ参加できるサイトがオープンし、プロフィール情報の登録、グリーティング投稿、及びサイト経由の事前課題の提出が義務づけられています
 
課題の1つに、「起業案の提出&投票」があります。
 
授業の開始後、全員が12チームに分かれ、1チーム1事業案を題材に疑似起業プロセスに取り組むため、皆本気です。そして、提出期限の翌日には、同期発の64案がサイト上でオープンになり、そこから第1次選考(全員で投票)に向け、質問等のやりとりが日々熱く交わされました。
 
私も温めていた渾身の事業案を提出しました(笑)。すると、まだ会ってもいない同期から次々とコメントが届きました。
 
Hi, Hiroko」に続く彼らの1文目↓

 - This concept sounds excellent and agree is still sorely underserved, but...
 - Great idea, and based on my experience with large corporations it is much needed...
 - I like your idea and particularly like the ideas target market, i.e...

生粋東京っ子な私は、まだ会ってもいない米国人若者から(割と地味な)私の事業案に対し「Excellent」、「Great」、「Like」付きのコメントを貰い、素直に嬉しかったです。もちろん全員でなく、ほんの数人(人数比で全体の1割)からですが、逆にそれが本音に想え、とても嬉しかったです。
 
重要なポイントは、フィードバックは全て、このような超賞賛から入る点です。逆に言えば、ピンと来ない人はコメントしないだけ。批判・否定から始まるフィードバックはゼロなのです。
 
 
ブッ飛びこそ超賞賛
一瞬眉が寄った、けどこれヤバイかも的な衝撃。
 
皆さん、Moonshot Thinking(注)という言葉をご存じですか? 

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私は馴染みがなかったので慌てて調べました(笑)。この言葉は、SVでは説明不要で使われ、そして何より、Moonshotな案が最も賞賛を集めます。
 
先に紹介したTim Draperさんとのランチ会 (SV流「失敗」の定義 - コンサル女子 Hiroko のシリコンバレー目うろこ記)で彼が強調したのも、このMoonshot発想。
 
曰く、「イーロン・マスクが "火星だ!”と初めて叫んだ時、大多数は静かに冷笑した。しばらくして、科学者が1人、また1人、彼に賛同した。今や冷笑する者は1人もいない。最初に冷笑した人は肩身の狭い思いをしている」。
 
そして「(見える)5年先ではなく、(見えない)15年先を想い描け!」と力説されました。
 
これ、生粋東京っ子には相当な衝撃でした。
 
私、実は10年先を夢見るの大好きです。でも、東京では(中期計画の期間である)3年以上先の議論をすると、大抵は理解されず、結果として賛同してくださる方は殆どいません。むしろ、明日の課題に取り組むべし、と助言くださる方が多いのです。そんな生粋東京っ子的に、5年先でも充分嬉しいのに、15年先と聞いた時は、少しおののきました(笑)。
 
 
もう一つ。これはスタンフォード同期の事業案にまつわる衝撃。
 
簡単に言うと、こんな案↓

 - What? -- MRI brain scans.
 - Who? -- Nerds.
 - Benefit? -- None. It's just for fun.
 
初めて読んだ時の、正直な感想。
「オタクの脳ミソをMRIスキャンする...?? 価値無し!って...それ、言い切る?!  けど楽しいじゃん!って...ええー、それアリ?? だって事業案でしょ?誰が何の価値に対して金払うとか、考えなくていいの?!」
 
続いた衝撃は、なんとこの案、提案直後から思い切りバズり、一気にトレンドランキングトップに踊りでるのです。 投稿されたコメントの第一声は皆同じ。
 
This is very interesting!!!
 
私はまたも「えっえー・・・マジ、これアリなの?!」
 
この案は無事(?)、第一次選考を通過しました。生粋東京っ子的には「はー、私が間違っておりました」という心境です。(ちなみに、私の案もお陰様で第一次選考を通過しました)
 
注)  Moonshot Thinking lives in the gray area between audacious projects, and pure science fiction. Moonshot Thinking at Google X means taking on global-scale problems (Huge Problem), defineing radical solutions to those problems, and involveing some form of breakthrough technology that could actually make them happen. They look for 10X improvements and solutions that will help one billion people.
 
 
質問文で議論 > 否定文でジャッジ
これは逆に東京で感じた衝撃。
 
私の事業案を、その領域で経験豊富な某日系大手企業の役員さん(日本人)に聞いてもらう機会がありました。その時の第一声がこれ↓
 
「(そのサービス)あまり効果がない気がします。」
 
SVの超肯定文化にドップリ漬かった後に日本へ一時帰国した翌朝のことでした。その言葉を聞いた私の第一印象は、
 
「おぉぉ、久しぶりの断言系否定文だぁ!!」
 
そう、ダメ出しが第一声で返ってきたこと自体が大変な衝撃でした。
 
同時に、これは凄く東京的かも、と思いました。生粋東京っ子の完全な私見ですが、東京では(特に割と偉い人ほど)人の意見に対しジャッジすることが無意識に目的化しているように思います。
 
一方、SVの場合、もろ手で賛同し兼ねる案に対しては、自分は可能性を充分理解できてないかもしれないという前提で、理解しようとまず質問します。更に、気の利いた提案をすることで相手に貢献しようとしたり、議論を楽しもうとするのです。
 
なので、SVでは批判・批評は多くの場合、疑問文か代替提案とセットです。

私の事業案に寄せられた質問分はこんな感じ↓

 - I'm trying to understand what will the XX look like. Can you give an example of actions, goals and skills(XXってよく分かんないんだけど、具体例くれる)?
 - Do you think it would be challenging to XX XXするのって超難しくない?
 - Another question is, why limit this to XX なんでXXに絞るの?

質問文が届くと結構嬉しいです。スタンフォード同期の質問はかなり鋭いので、挑戦意欲が湧くというか、1つ1つ真剣に考え、「そこは実は仮説が緩いの。XXもアリかと思うけど、どうだろう?」みたく質問で返したりもします。すると、更にそこから建設的な提案や議論が、時に他人も参戦して活性化していくのです。
 
一方、否定文を断言系(ピリオド)で言われると、基本的に議論はそこでとまります。私はプロのコンサルなので否定にメゲず(笑)、否定する理由等を質問するなど、相手の思考・ロジックを深く聞き出すのですが、先方が否定モードでいる場合、それは割と労力・時間がかかるのです。
 
 
実は相当大きな言霊効果?!
私は言霊(ことだま)効果を普段から信じ、実践しています。
 
人間不思議なもので、言葉で「楽しいね!」「それ最高!」と断言されると、そういう気がするものです。特に、コンサルティングのハードな仕事をしていると、難しく・大変で・辛い時こそ、リーダーが "上げる" 系の言葉を口にすることの「場」の効果は大きいと思うのです。
 
なので私は、超難題に直面した時こそ「うわ、これメッチャ楽しくない!?」と興奮気味に目を輝かせてメンバーに言いまくるのが自然な癖になっています(初めて聞く若者は驚き困惑します・笑)。
 
そんな私が、このSVの超肯定文化を体験し、真に衝撃を覚えるのは「その言霊効果、凄くないですか?!」ということです。
 
「それってどうよ...??」と半信半疑・眉寄せたくなる話こそ、「それ、めちゃくちゃ面白い!」とまず言ってみる。そして強引に面白いと思う所を見つけて褒める。すると、自分も他人もそんな気になり、建設的に議論(妄想)が膨らんでいくのです。
 
そもそも、Disruptiveな製品・サービスは、定義的に常識から逸脱するもの。最初に否定で入るのは簡単・楽だけど、それではイノベーションは生まれません。逆に、否定したくなる案(火星だ! とか)こそ「超面白い!」と断言してみる、がディフォルトな文化って、その効果は凄いよなぁ、と思うのです。
 
 
今回は事業案が題材でしたが、SVの超肯定文化の真髄はそれに留まりません。自己肯定、多様性肯定など、思うところ山盛りで、それらは改めて紹介したいと思います。
 
 

 

SV的ワインの楽しみ方(1)

今回は告白から。・・実は私、ワイン大好きです。
 
「何を今更・・」と笑う友人の顔が浮かびますが(笑)、私は食べるより飲む方がずっと好き、特にワイン。資格系タイプでなく、ただ毎日美味しく頂ければ幸せ。疲れ気味でも風邪気味でも、ちと体調悪くても、飲めば治る、そんな人生送ってきました(笑)
 
そんな私がシリコンバレー(SV)に行くと聞いて、Napa や Sonoma でワイン三昧を予想した友人も多いです。しかし、我ながら驚きですが、移住約2ヶ月にしてどちらも未だ行ってません。
 
理由は「遠い」。
 
そう、SV的にNapa/Sonomaは遠いのです!というのは昨今、SF周辺は渋滞が慢性化しており、SVからSFダウンタウンを抜けて北上しなければならないNapa Valleyは、車で2H以上(渋滞が酷ければ3H)かかるのです。
 
でも実は、ワイナリーにはもう3ヶ所行きました(笑)!
SV近くの素敵なワイナリーです今回はそんな経験からSV的ワインの楽しみ方を紹介します
 
 
物理的に近い!
移住して初めて知りました。SVに居ると、Napa・Sonomaよりも近くに凄く素敵なワイナリーが沢山あるのです。友人お勧めで訪れた3カ所をご紹介します
 
1. Testarossa
http://www.testarossa.com/
SVから車で約30分
 
とにかく近い!
 
友人の職場の近くで、ランチに訪れることもあるそうです。ワインの試飲・購入はもちろん、食事を楽しむ場所もあり、訪れた際は程よく賑わっていました
 

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2. Mountain winery
SVから車で約30分
 
1 より少し山を登りますが、所要時間は同じです
 
山の上なので、シリコンバレー&ベイを一望する絶景が楽しめます。スタジアムのような大きなコンサートホールもあり、時々演奏会が開催されるそうですが、訪れた際は併設レストランでウェディングパーティが開催されていました
 

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3. Carmel winery
SVから車で約1時間30分
 
1・2より遠いですが、シーフードの美味しいFisherman's whaf、Monterey湾先端のPacific Grove(岬)、輝く白い砂浜のCarmel beachなど、ワイナリー近隣に素敵な場所が山盛りです。
 
日帰りできますが、折角なのでラブリーなオーベルジュに1泊しました。
 
宿泊したオーベルジュ:

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ホテル徒歩圏のショッピングモール。この他、近隣エリアにはお洒落なギャラリーや雑貨ショップなどが林立していて、長期滞在でも飽きません

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ホテルから車で約10分のCarmel Valleyにワイナリーが林立しています。

"世界一のシャルドネ"で日本人にも馴染みあるTALBOTT/タルボット・ヴィンヤーズもここCarmelにあります。

Talbott Vineyards


今回アタリだったワイナリー: Holman Ranch
http://holmanranch.com/
ワイナリー4代目当主自らが気さくに試飲を大判振る舞いしてくれました(笑)

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山や海がワインとセット!
自然豊富なSVの土地柄、山・海とワイナリーはセットです。先の例だと、1は丘、2は山、3は海が漏れなく付いてきます(笑)。自然が主でワイナリーは従、と言っても過言でないほど、とにかく自然が感動的に美しいのです。

宿泊したホテルから徒歩5分のCarmel beach。砂が真っ白!

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ゴミもゼロでとても綺麗!

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子供も犬も楽しんでる(砂浜を散歩するだけで癒される)!

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波を楽しむ若者も!

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人気の結婚式スポット 
SV的ワイナリーは、近い・自然が美しい・ワインが美味しい、ことから、大変人気な結婚式スポットです。多くのワイナリーがお洒落なパーティ施設を持っており、結婚パーティは彼らにとり主要な収益源になっています。
 
Carmel valleyのお洒落ワイナリー: FOLKTALE
 
入口のダイニングエリア。写真手前のグラスは、訪問者全員に振舞われるウェルカムシャンパン(Free)

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施設全体がとてもアットホーム・コージーでお洒落

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ここは数々の受賞暦もあり、結婚式に加えヨガや音楽会などのイベントも盛んです
 
 
"自然の恵み"、"日常の美味しい"を重んじる地産地消文化
私の独断的観察に基づくSV的ワイナリーは、近い、自然が美しい、美味しい、お洒落。Napa/Sonomaのように有名・大規模・国際的でなく、逆に地元人の生活に浸透しているワイナリー。数ヶ月前からわざわざ予定して行く所でなく、週末に「今日は天気もいいからワイン飲みに行くか!」と気軽に向かう場所です。
 
少し驚いたのは、子供も一緒に訪れる若い夫婦が多いこと。「(昔から行き慣れたワイナリーに、子供がいるからといって)なぜ行ってはいけないの?」と言わんばかり、ベビーカーを伴ってやってきます(笑)。東京でいうと、ショッピングモールへ行く感覚でしょうか。
 
そして、これ程身近にワイナリーを楽しんだ後は、スーパーで家飲み用ワインを購入する時、何気なく地元ワインを選んでいる自分に気づきます。
 
正に、地産地消。
 
身近な自然の恵みを毎日の生活で楽しむ。生粋東京っ子的には、人生の幸せ度がグンと上がった気になる瞬間です(ワイン飲量が増える言い訳ではありません・笑)。

テスラ/自動走行車 in SV

Tesla/ 自動走行車 の普及度が違う!
2016年秋現在、シリコンバレー(SV)では、テスラ/自動走行車をよく見かけます。1年前に比べ、また先週訪問したLAに比べても格段に普及している印象です。
 
SV在住テスラオーナーの友人曰く、チャージングセンターの混雑度が、1年前はまばらだったのが今は基本満席で並ばなければならない、そんな所からも、普及が急激なことがうかがえます。

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従来の「車」と全く異なるテスラ
乗車してみて、テスラ車は凄くSV的/ Disruptiveだなぁと思います。車はド素人な私ですが、超独断で(笑) その違いに迫ってみます。
 
1)ソフトウェア
乱暴に言うと、テスラ車の真髄はハードウェアよりソフトウェアです。"車の形をしたPCに乗る”という感じ。これはもう経験しないと実感を持ちにくいというか、経験すれば目うろこです。
 
最たる違いは、自動走行(技術詳細は色々紹介済みなので割愛)。そして、割と知られてませんが縦列駐車も自動でしてくれます。
 
写真はSVのフリーウェイを自動走行中の運転席。ハンドルに手が置かれてません

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インパネの数字「71」はマイル表示(時速113km)です。自動走行中は前を凝視する必要もないので、スマホをチェックしたり電話で話す余裕があります。SVからサンフランシスコ市内へ行くにはフリーウェイを40分〜 飛ばすのですが、それを自動走行できると、運転の疲れ方だけでなく、時間効率が全く異なります。
 
自動走行以外も相当違います。
・イグニッションキーでエンジン点火する代わりに、乗車時/ドア開閉時にスイッチを入れてソフトウェアを立ち上げる
 
・運転中は、PC画面の大きさのタッチパネル式モニターで、地図ナビゲーション等の専用アプリを利用したり、クラウド経由のスケジュールや連絡先や音楽(楽曲)を利用したり、電話もスピーカーフォン/ ハンズオフで利用できる
 
・ソフトは夜間に自動アップデイトされる。朝、車に乗ると「ソフトウェアがアップデイトされました」という表示が時々モニターに現れる
 
・スマホ用アプリで、自動ロック、駐車場所検索、離れた場所からの車内エアコン自動オン・オフなどの機能が利用出来る
 
正に「スマートカー」です!
 
2)ハードウェア
具体的には、バッテリー・ファーストなエンジニアリングが貫かれた車です。
 
まず、バッテリーの質が格段に異なります。既存の電気自動車はフルチャージして走れるのが100マイル未満(2016秋時点) な一方、テスラ車は300マイル(約500km)走れます。
 
それは、テスラ以外の電気自動車メーカーが "Car company" な一方テスラは "Battery company" で、即ちバッテリー技術が非常に高いことに加え、車全体をバッテリー中心に設計しているからです。
結果、大きくて重いバッテリが車底という構造から安定性が非常に高い(転倒しにくい)、車内空間が格段に広い、などの驚く違いがあります
 
3)アフターサービス
テスラはサービスで収益を得ないというビジネスモデルのため、アフターサービスは全て無料です(現時点)。
 
具体的には、
- タイヤの故障以外の不具合はテスラのサービスセンターが対応
- サービスセンターでのアフターサービスは全て無料
- 電気チャージも無料
 
写真はサービスセンターの「オーナーラウンジ」。電気チャージを待つ間、コーヒー等がいただけます。

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SVの普及環境が違う
利用環境としてのSV要因も無視できません
 
1)ユーザー
新しモノ好き & 金銭的余裕アリなユーザーがSVには多い、に異論はないでしょう。プリウスやポルシェの所有者がテスラに向かっている印象です。
 
CA州はディーラー経由販売の規制がないことも、新しモノ好きへ直接マーケティングして受注販売するテスラの直販モデルが効果的な所以に思います(現時点で厳密な直販はテスラのみ)。
 
加えて、以下の電気自動車促進要因もテスラ購買を刺激しています
・金銭的ベネフィット:電気自動車を購入すると購入価格の約10%節税(全米適用% + 一部CA州独自%)
 
・時間的ベネフィット電気自動車優先レーン(通称ダイアモンドレーン、HOV/High Occupancy Viecle レーン)を走れる
 
2)インフラ
データ検証していない印象ベースで恐縮ですが、やはりテスラの本拠地SVには、
・スーパーチャージングセンター( 20-30分で 100-150 miles分のバッテリーチャージができる所)
及び
・サービスセンター
が多い、というのは、オーナーにとって安心要因です。
 
ちなみに充電も簡単。充電器の先端を車に差し込むだけ。写真はスーパーチャージングセンターで「私でも片手で出来た!」。

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いかがでしたか。
今回は時限的/時間と共に陳腐化する内容ですが、現時点の観察記録としてご紹介しました。1年後に読み返してみてどう感じるか、楽しみでもあります。