コンサル女子 Hiroko のシリコンバレー目うろこ記

生粋東京っ子が実体験から思考した、"シリコンバレーと東京の差/GAP"を紹介します

シリコンバレー男子の台所事情

シリコンバレーへ戻りました!

今回、初めて米国にビザ有りで入国しました! その名も K1-visa、別名”フィアンセビザ”。米国人が非米国人の婚約者を結婚するために呼び寄せるため生涯1度だけ使えるビザです。
 
色々な選択肢の中、最も早く入国できる点で、これが一番いいねと二人で決めました。それでも取得に8ヶ月かかり、かつその間の進捗はブラックボックスだったため、本当に辛い8ヶ月でしたが、逆に無事渡米できた今は感無量です。
 
今日のテーマは、「シリコンバレー男子の台所事情」。文字どおり「台所」の事情です(笑)。私が今の彼と付き合って最も驚いたのがこの「台所事情」です。オノロケすれすれで誠に恐縮ですが、日本女子に是非ぜひお伝えしたく、ストレートにシェアします!! つまり、、、
 
日本女子、ぜひシリコンバレーへ来ましょう!! が今回のメッセージです(笑)
 
私の彼は、50歳超の独身米国男子ですが、以下3点を自分のミッションと信じています。私と付き合ったからでなく、シリコンバレーのサイエンス系男子の標準 (+彼の性格?)として何の気負いもなくする姿に、日本で生まれ育った私は感動を覚えました。
 
1. (大切な人のために)美味しい食事を作る
2.  巨大な冷蔵庫を常に食べ物で一杯にする
3.  ゴミ出し、食洗機、清掃等、台所を清潔に整える
 
 
1)(大切な人のために)美味しい食事を作る
シェフ級の腕ではありませんが、普通に美味しい食事をささっと作ってくれます。要気合(やらねばならぬ)的な必然性でなく、自分が美味しいものを食べたい=家で美味しいものを作るのが自然、というロジックです。
 
私が米国入りする日は必ず車で空港に迎えに来てくれ家へ直行。私がスーツケースをアンパックをしてる間に料理してくれ、私がシャワーを浴び終わった頃には家中に美味しい匂いが充満している、がいつもの流れです(笑)。
 
写真は今回の到着日の夕食。私が魚好きなので、新鮮な鯛とドラドを各1尾グリルしてくれました。他に生野菜のサラダ、温野菜のサイドディッシュ、そして白ワイン、、、はい、美味しく頂きました!!

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で、これが私の米国到着日などの "特別な日" に限らない、のがポイントです。日常の朝食・夕食問わず、何らか作ってくれます。私が忙しくて手伝えないと、全て自分で作ってくれます。
 
更に重要なのは、私との食事だけでないのです!母親や兄弟家族が彼の家に来て、10人以上のビックディナー/ランチをすることが頻繁にあるのですが、その際の料理も彼が作ります。私は手伝うと感謝されますが、手伝わなくても何も言われません。
 
「彼が料理好きだからでしょう?」と思うかもしれません。
確かに、彼は料理が嫌いではない様ですが、凄く好きというわけでもなく、超凝り性とかプロ級の腕とかでもなく、何より重要なのは、特別なことをしているという気負いが全くない点です。基本的に、大切な人と美味しいものを食べたい、が動機で料理をしてくれます。
 
もちろん、日本にも料理好きな男子はいると思います。が、古い価値観で育った私の実兄含め、自分が料理することを自然なことと捉えられない日本男子の方がまだまだ多いように思います。
 
一方、私の彼は、私が「お腹すいたー」なんてつぶやこうもんなら、気負いなく台所へ直行して料理をしてくれます。私も料理は嫌いではないし、彼のために美味しいものを作りたいという健全な(?)気持ちもあるので、「私が作るから大丈夫」とか叫ぶことも多いです(笑)
 
写真はある朝、彼が作ってくれた卵料理(笑)

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2)巨大な冷蔵庫を常に食べ物で一杯にする
 
アメリカの冷蔵庫ってメチャクチャ大きいの、ご存知ですか? 私は彼の家の冷蔵庫を使う前は、映画で観たことある位でしたが、実際に目の前にすると、扉を開けるのでさえ「よいこらしょ」って感じに重たくて大きくて、正直圧倒されました。
 
もちろん容量は日本の冷蔵庫の3−4倍あるわけですが、驚いたのは、その巨大な冷蔵庫に常に新鮮な野菜・果物・魚・肉をフルに詰め込んでおくのは自分の仕事、と私の彼は思っているのです!
 
1人暮らしのお客さんが多い東京のスーパーでは、野菜も果物も単品・少量単位が基本ですが、米国では日本人の想像を超える量が基本単位です。
 
スイカやメロンは当然巨大な1個から(半分とか4分の1とかはない)。パクチーもアスパラガスも手で1つかみ(日本の超少量パッケージの10倍くらい)が普通に1単位です。で、日本では気絶しそうなほど超お得な価格なのです!
 
ちなみに今日、ちょっと寄ったスーパーで以下を買いました。全部でいくらだと思いますか?
・ズッキーニ3本
・きゅうり6本
・トマト10個
 
合計 2.5ドル、300円くらい?でした(笑) 東京で300円ではトマト2個も買えないですよね。
 
なので、ちょっと買い出しすると冷蔵庫がすぐ一杯になるのですが、ポイントは、私の彼は食料品の買い出しするのは自分の仕事だと信じている点です。週末・平日問わず、時間があると行きつけのスーパーに寄って買い物をします。その際、私に「欲しいものある?」と必ず聞いてきます。
 
1人暮らしが長くて冷蔵庫が満員御礼なのに慣れない私は、「冷蔵庫いっぱいだし何もいらないから早く帰ってきて」と言うのですが、それでも「XXが安かったから買ってきたよ!」と嬉しそうに報告してくれます。それが、ダンボール1箱のキュウリだったりするわけです...
 
 
3)ゴミ出し、清掃、食洗機等、台所のアップデイト
 
米国でのゴミ出しや掃除がどういう事情かって、住んだことない限り分からないですよね。米国のホームドラマは数多いけれど、ゴミ出しや掃除のシーンは殆どないし、友人同士でも会話になりにくいテーマです。私も一緒に住んだ彼の家の事情しか知りませんし、詳細は割愛します(興味あれば個別に聞いてください!)
 
お伝えしたいポイントは、彼が全部やってくれる です(笑)私と出会うまで10数年、彼は今の家で一人暮らしだったので当然かもですが、一緒に住み始めて1年近い今も、変わらずすべてやってくれます。
 
ごみ箱が一杯な時「ねえ、これ一杯だよ」って言うと、直ぐにゴミの山を取り除いて、新しいごみ袋をセットしてくれます。ゴミが詰まった袋は凄く大きいので(米国のゴミ箱は大きい!)、収集場へ持っていくまでやってくれます(場合によって車で運びます)。
 
清掃は、定期的に外注です。いつも来てくれる夫婦が端から端まで5-6時間かけて家中を本当にピカピカにしてくれます。特に台所は、大きなグリルやオーブンが時々ビッグパーティのためにフル稼働して油汚れまみれになっているのですが、それも新品かのように綺麗にしていってくれます。
 
食器は基本、巨大な食洗器が綺麗にしてくれます。二人分なら洗ってしまいたい私は勝手に洗い物をしますが、彼的には、食洗器をいっぱいにして「On」しようという発想です。
 
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いかがでしたでしょうか?
 
日本で家事を全くしない旦那さんをお持ちの方、してくれるとしても限定的な方からするとビックリな内容かもしれません。正直私も「男は・・女は・・的価値観の強い古い家」に育ったので、カルチャーギャップ半端なかったです。「私、いいのかこれで?」みたいな(笑)
 
でも冷静に考えれば、台所を綺麗によい状態に保つということは、夫婦や親兄弟家族や友人との食生活が豊かであることを意味し、そこに男・女の領域論はそぐわないのも本質論です。私の彼は、上記3つを自分のミッションと信じていますが、そのベースはやはり、大切な人と美味しい時間をシェアしたいという、人間としての基本的な欲求があるので、とても健全だなあと思うのです。
 
ということで、改めて。日本女子、ぜひシリコンバレーへ来ましょう!!